象鼻山
秋は登山にいい季節です。先週の日曜日、また象鼻山を登りました。象鼻山は一名象山とも言い、漓江の川辺に立って水を飲んでいる巨大な象に見えることから名付けられたのです。
象鼻山は高さ55mの小山で、頂上まで200段ぐらいしかありませんが、石段が急だし、段差も大きいし、山登りはきつかったです。
頂上から遠くは穿山、塔山と七星山が見え、近くは、市区と漓江の景色が見えて、素晴らしい景色でした。山の上に明時代に建てられた宝塔があります。それは普賢菩薩を祀るお塔で、普賢塔と言います。中国には普賢菩薩を祀るお塔が四川省の峨眉山と桂林の象鼻山の二箇所しかありません。
普賢塔は高さ13.6mの煉瓦作りのお塔です。土台が上円、下方(天が丸く、地が四角い意)二階建ての八角形の須弥座で、中身が詰まった喇嘛式のお塔です。清代に太平天国の乱を起した時、農民軍が象鼻山の頂上から城内に大砲を撃ったことがありますが、幸い貴重な普賢塔は破壊されませんでした。
山の半ばに下って、貫いた洞窟がありました。その穴は象鼻山の目の所にあたっているので象眼岩と言います。象眼岩から市区の景色が鳥瞰できます。
山の下にも貫通したまん丸い穴があり、それは水月洞です。水月洞の岩壁に唐代からの石刻がたくさん残されていますが、年月が経ったので、字がはっきり見えませんでした。宋代の有名な詩人陸游、範成大と張孝祥がそれぞれ水月洞に石刻を残しました。
それから、最も素晴らしい石刻は「宋薊来た処士」と落款した「水底有明月、水上明月浮。水流月不去、月去水還流」(水底に名月有り、水上に名月浮かぶ。水流れて、月さらず、月去って、水まだ流るる。)という詩です。その詩は空、水面と洞窟に合わせて三つの満月が存在する象鼻山と漓江の十五夜の夜景をうまく描いたのです。
これからの中秋節の夜は楽しみです。
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