シルクロードの旅(下)
さらに西へ進み、敦煌市に着きます。甘粛省河西走廊の最西端にあるシルクロードのオアシス都市で、古くからシルクロードの重要な都市として、中国と西域の出入り口の役割を果たしていました。
鳴沙山と月牙泉は漢の時代より「敦煌八景」と称されています。月牙泉は北南で長さ100メートル、東西で約25メートルで、東が深く、西の方が浅く、最も深い所はおよそ5メートルもあります。月の形をしているため、「月牙泉」と名付けられ、「砂漠第一泉」とも言われています。湖の中に7星草、鉄背魚といった生物が生存しており、珍しい病気に効き、食べたら寿命が延びるそうなので、「薬泉」とも呼ばれています。
麦積山石窟は中国四大石窟(他に敦煌莫高窟、龍門石窟と雲岡石窟が数えられます)の一つであり、中国五つA級観光スポットで、全国重点文物保護地です。世界的有名な芸術宝庫でもあり、東方彫刻館とも呼ばれています。
続いてはすぐ甘粛省の隣にある青海省で、古くはシルクロードの南ルートと言われる唐蕃古道の要衝として発展してきました。
青海湖は「措温布」とも呼ばれ、チベット語では「青い海」という意味です。青海省西北部の青海湖盆地内に位置しており、中国で最も広い内陸湖であもあれば、最もスケールの大きい塩水湖でもあります。
金子海について、2つの昔話があります。一つは、兵士とともにチンギス・ハーンがこちらを通った時に、金の杯を残し、金子海に変化したということです。もう一つは山の上から金羊が水を飲みに山を降りてきたら、水の甘さと美味しさに感動され、二度と山に戻りたくはなくなり、湖の中へ入っていきました。そのため、金子海と呼ばれているそうです。海の西側、北西側と東側は砂山に囲まれており、その沙の柔らかさに思わず素足で歩きたくなります。
察尔汗塩湖は青海省格尔木市に位置しており、中国で最も大きい塩湖で、世界で最も有名な内陸塩湖の一つです。こちらは暑くて乾燥しており、日照時間が長く、水分の蒸発量は降水量よりずっと多いため、高濃度の水ができて、結晶しだんだん塩粒になったということです。
最後は最も西側の新疆ウイグル自治区です。シルクロードは新疆を渡り、国境線を経て他国へとさらに続いていきます。
火焔山はトルファンで最も有名な観光スポットで、トルファン盆地の北側、シルクロード北道に位置しています。遥かに長い地質的年代を経過したとして引き続き、ジュラ紀、白亜紀及び第三紀という幾つかの年代を歩んできました…
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ふれあい中国より